国際保健用語集
用語 | 障害を調整した生存(人生・生命)年数 |
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概要 |
(英語訳 : Disabilty adjusted life years) 疾病により失われた生命や生活の質を包括的に測定するための指標として「障害を考慮した生存年数(DALYs: Disability-Adjusted Life Years)」 は開発された。 生活の質を調整した指標であるQALYに社会的価値判断(年齢による重み付け)等を加えている。 生活の質を調整した死亡・障害の度合いをあらわす指標はいくつかあるが、その中でもDALYsは1993年に世界銀行が発表した「World Development Report (世界開発報告) -Investment in Health(健康への投資)」 でハーバード大学のMurrayらがその中で使用したことをきっかけに、WHOや世界銀行などの国際機関が保健政策の優先度を決める場合の指標として広く使われるようになった。 現時点では発展途上国における下痢症や急性呼吸器感染症によるDALYsの損失が全世界では大きいが、今後生活習慣病や喫煙による呼吸器疾患等の非感染性疾患や精神疾患によるDALYsの損失が増えることが予測されている。 |
参考 |
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